健康料理家が天日塩を使う3つの理由

調理の豆知識

私が使用している塩は天日塩の一択なのですが、今回はその理由もふまえて塩選びのポイントをお伝えたいと思います。

塩のはたらきについて

塩は人の体の中で生きていくために重要な役割を担っています。

【脳や筋肉のコントロール】
体に触れたものの刺激を脳に伝えたり、脳から筋肉に指令を出す神経細胞のコントロールに塩は欠かせません。

【体中の細胞を正常に保つ】
塩は、血液、消化液、リンパ液内に存在して細胞の内外バランスを調整しながら、体温などを一定に保つ役割を担っています。

【栄養の消化・吸収をサポート】
塩は体内でのはたらきに応じて、塩化物イオンとナトリウムイオンに分かれています。
主に塩化物イオンは胃酸の主成分として消化をサポートし、ナトリウムイオンは小腸で栄養を血液に溶かすはたらきに関わっています。

塩が足りないとどうなるの!?

熱中症で大量に汗をかいたり、食中毒で下痢や嘔吐をくり返すことで、体の中の塩分が急に足りなくなると、立ちくらみ、脱力、血圧低下、食欲不振などの脱水症状が現れます。
体の中の塩分を一定に保つはたらきは腎臓が管理しており、腎臓のはたらきが弱くなると体全体の不調につながるので、負担をかけないように注意しましょう。

塩の種類と製法について

世界には色んな種類の塩がありますが、種類や製法を大きく分けるとわずか3つ。

【精製塩】
イオン交換膜製塩法で、海水を電気分解してほぼナトリウムのみを抽出したもので、ナトリウム以外のミネラルがほとんど含まれず尖った塩味が特徴。 
例)食塩・食卓塩など。

【再生加工塩】
溶解法で、輸入した塩を海水に溶かして加熱・再結晶化し、にがりやミネラルを添加した塩。
精製塩よりミネラルバランスは優れているが、本来の『海水塩』ではありません。
例)赤穂の塩・伯方の塩など。

【天然塩】
《天日塩》
海水を天日乾燥させ自然濃縮した塩で、ナトリウム以外のミネラルが豊富。
天日乾燥の途中に平釜で煮詰めたものを『平釜塩』とも呼ぶ。
《岩塩》
地殻変動で、陸地に閉じ込められた海水中の塩分が結晶化した塩。
岩塩の着色は、結晶化していく過程で鉱物などの不純物が混入したもの。

塩分と高血圧の関係

一般的に塩分の摂り過ぎは高血圧の原因とされていますが、実はすべての人に当てはまることではありません。
実は、減塩が高血圧対策に繋がるのは約40%の『食塩感受性タイプ』と呼ばれる人のみ。
むしろ不足することで体内の機能に支障をきたすので、まずは自分の体がどのタイプかを知ることが大切です。
その上で、塩の重要性を認識しながら自分の体に合った使い方を心がけましょう。

健康料理家が天日塩を選ぶ3つの理由

塩=ナトリウムではなく、自然界のミネラルを含んだ体にスッとなじむものが良いと考えると、おのずと天日塩一択になります。


①天日塩は羊水と同じ成分バランス
お母さんが胎児を育てる羊水は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどの成分バランスが海水とほぼ同じ。
海水を自然濃縮した天日塩のミネラルは、生命にとって理想的なバランスなのでは!?という個人的見解です。

②塩辛さを抑えた丸みのある風味
舌に乗せたときにピリッとした塩味が前面に押し出されるのではなく、甘みや苦みを包みながら角をなくして溶けていくので、どんな素材でも美味しく仕上げることができる。

③自然製法であるということ
低温でつくられる天日塩は、他製法の塩よりも辛さを抑えた風味になる。
海水を電気分解してナトリウムだけを抽出したものや、ミネラルを後から添加したものではなく、自然を大切にした製法であることが食品選びの安心感に繋がる。
塩はナトリウム(塩辛味)だけでなく、カルシウム(甘味)、マグネシウム(苦味)、カリウム(酸味)も含んだものであるべきという考えから、天日塩を選択。

健康料理家が愛用するおすすめの塩

私が普段から愛用している塩です。肉や魚の下味はもちろん、自家製ドレッシングの下味としてもおすすめです。

https://otonashokudo.jp/2022/10/02/%e5%9c%b0%e4%b8%ad%e6%b5%b7%e3%81%ae%e5%a4%a9%e6%97%a5%e5%a1%a9%e3%81%95%e3%82%89%e3%81%95%e3%82%89/
ブログ筆者/川上晶也

ブログ筆者/川上晶也

大阪の料理研究家。健康料理家。料理研究所『おとな食堂®』代表。著書『川上晶也のコロナに負けない健康レシピ手帖』(徳間書店)他、全10タイトル。

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