水とカラダの関係~健康維持に役立つ6つのポイント

カラダコラム

大人の体は、およそ60%が体液と呼ばれる水分でできています。
そんな水と体の関係について、知っておくと便利な豆知識をまとめてみました。

水にはどんな効果があるの?

①基礎代謝を上げてくれる。
基礎代謝とは、呼吸や体温など生命活動に必要なエネルギーのこと。
水はそのエネルギー活動の源として体を支えています。

②血液の材料になる。
血液の半分以上は血漿(けっしょう)という液体で出来ていて、血漿の90%以上は水でできています。
水がないと血液も作ることができず、体の隅々に酸素と栄養が届けることもできません。

③体温調節の支えになる。
水は体の中で体温を調整する重要な役割を担っています。
季節の変化で気温が変わっても人の体温が一定に保たれているのは水のおかげです。

④免疫力を上げてくれる。
白湯を飲むことで一時的に体が内側から温まり免疫細胞が活性化します。
逆に冷たい水の飲み過ぎは要注意。
ガン細胞は低体温が好きなので、内臓が冷えるとガン細胞が喜びます。

⑤老廃物を排泄してくれる。
水を飲むと血流が良くなるので、老廃物が排出されやすくなり、逆に摂取する水分量が少ないと血流が滞るので、老廃物が排泄されにくくなります。
腎臓で老廃物が濾過される時にも体内の水分が使われ、それが尿となって排出されます。

硬水と軟水は何が違うの?

水にはカルシウムとマグネシウムの含有量を示す『硬度』というものがあり、硬度100mg/l以下を軟水、101~300mg/lを中硬水、300mg/l以上を硬水と呼びます。
ヨーロッパ諸国では、石灰質の地層を水がゆっくりと流れるので、ミネラル分が溶け出した硬水になり、日本の河川は流れが速い地域が多いので、ミネラル分が少ない軟水になります。
硬水の味はギシギシとした口当たりで、正直あまり美味しくないですよね。
日本人におすすめなのはやはり、口当たりがやわらかく料理にも馴染みやすい日本の軟水です。

水を飲めばミネラルがとれる?

ミネラルウォーターに含まれるミネラルは、石灰岩、珊瑚礁、土壌、海底に多く含まれている鉱物性ミネラルで、粒子が大きく体内への吸収率はわずか8~12%程度。
それが加齢とともに3~5%まで減少し、ほとんど吸収できなくなります。
また、鉱物性ミネラルを摂り過ぎると吸収されないミネラルが体に溜まり、関節なら関節炎に、血管なら動脈硬化に、腎臓なら腎臓結石、脳なら脳梗塞など、病気の原因になるので注意してください。

では、水のミネラルをとるにはどうすれば良いのか?
それはズバリ「野菜を食べること」。

野菜は、土壌から鉱物性ミネラルを吸収して有機化し、植物性ミネラルに変えてくれます。
植物性ミネラルは粒子が小さく、その吸収率はなんと98%。
水溶性なので摂りすぎた場合は排出され、過剰摂取の心配もありません。
野菜を毎日たくさん食べて、水に含まれているミネラルを効果的にとりましょう。

水道水は飲んでも大丈夫?

水道水は飲み水として安全にするために塩素で殺菌消毒していますが、塩素自体に少なからずリスクがあり、塩素消毒の副生成物にはトリハロメタンという発がん性物質もあります。
残留塩素の量には規定があり、最低基準値は0.1mg/lで、上限目標値は1mg/L。
浄水場に近い場所ほど残留塩素の濃度は高くなります。
水道水を5分以上煮沸することで塩素は除去できますが、そこで煮沸をやめてしまうとトリハロメタンの量が倍に増えてしまうので要注意。
トリハロメタンを除去するには15分以上の煮沸が必要です。
水道水には国の安全基準があるものの、塩素やトリハロメタンは共に体の活性酸素を増やす要因になるので、そのリスクについて理解しておきましょう。

≪塩素とトリハロメタンのリスク≫
・アトピー性皮膚炎
・喘息
・がん
・流産
・肝臓障害
・腎臓障害
・中枢神経(脳と脊髄)への悪影響

塩素とトリハロメタンは家庭用の浄水器でも手軽に除去できるので、設置しておくのがおすすめです。

水にはどんな種類があるの?

スーパーで目にするものだけでも水の種類は色々ありますよね。
代表的なものだけでも、その特徴を知っておきましょう。

【天然水】
普段の飲み水として一番おすすめしたいのが天然水です。
特定の水源から採水されている地下水のことで、天然のミネラルが溶解した自然の味が特徴。
最低限のろ過、沈殿、加熱処理のみで作られているので、化学的分析や微生物検査などの品質管理のために、コストが高くなります。

【ミネラルウォーター】
ミネラルウォーターは、ミネラルを含む水の総称です。
水源は問わず、水道水にミネラルを添加しただけでもミネラルウォーターになるので、水を買う時は裏のラベルを良く見てください。
水源地などをチェックし、ナチュラルミネラルウォーター(鉱水)と表示された水を選びましょう。

【海洋深層水】
太陽の光が届かない水深200m以上の海水を海洋深層水と呼びます。
化学物質による汚染がなく、ミネラルが豊富なので美容や健康に役立つと言われています。

【アルカリイオン水】
アルカリイオン水とは、電気分解して作られるアルカリ性の水のこと。
PH値が9~10のアルカリイオン水を一日あたり500ml~1000ml飲むことは、厚生労働省より胃腸症状の改善効果が認められていますが、PH値が11以上のアルカリイオン水は、血清カリウムの上昇→高カリウム血症→不整脈、の危険性があるので要注意。
人の体液のPH値は7.4(中性)。
基本的に、人の体液に近いPH値の水が体にスッとなじみやすいのでおすすめです。

【炭酸水】
水に二酸化炭素を溶解したものが炭酸水。
満腹感が得られるのでダイエットのサポート飲料としておすすめです。
炭酸水のPH値は5前後(弱酸性)で人の肌と同じ。
炭酸水で洗顔すると皮脂や毛穴の汚れがきれいに落ちて、美肌効果にメリットがあると言われています。

水と体のむくみは関係あるの?

むくみとは、血管の外周りにある細胞の水分が多い状態のことで、水のとり方に注意して血流を良くすることで改善できます。

【むくみの要因】

①体の水分が足りない
体に水分が足りないと、細胞が水を排出せずに溜め込もうとしてむくみが起こります。

②水分のとり過ぎ。
体は一度に200ml~250mlの水しか吸収できません。
大量の水を一気にとり過ぎると、吸収されない水が細胞に溜まりむくみの原因になります。

③冷たい水のとり過ぎ。
体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなり、老廃物や余分な水分が排出されず、むくみの原因になります。

④寝る前に水をたくさん飲む。
就寝中は腎機能が低下しているので、水をたくさん飲むとむくみやすくなります。

⑤長時間同じ姿勢でいる
二酸化炭素や老廃物を回収した血液が下半身から心臓に戻る時、ふくらはぎがポンプの役割となるところ、同じ姿勢のままでいると静脈の流れが滞り、むくみが起こります。

まとめ

・体の水分補給には、250mlまでの冷たすぎない水を、何度かに分けて飲むと良い。
・水を買う時は軟水で商品ラベルに「ナチュラルミネラルウォーター(鉱水)」と書かれたものを選ぶ。
・白湯は体の免疫力を上げてくれる。
・水をそのまま飲んでもミネラルはほとんど吸収できない。
・水に含まれているミネラルは、野菜を食べることで無駄なくとれる。
・水道水には体にリスクのある塩素とトリハロメタンが含まれている。
・塩素とトリハロメタンを両方除去するには、15分以上の煮沸が必要。
・塩素とトリハロメタンは家庭用浄水器を設置することで簡単に除去できる。
・胃腸が不調の時はPH値が10までのアルカリイオン水、1日1リットル程度飲むと良い。
・炭酸水で洗顔すると肌効果にメリットがある。
など。

以上、水と体の関係について知っておきたいことをまとめてみましたが、いかがでしょうか。
水の選び方ととり方に少し気を付けるだけで、体への効果も変わりますので参考にして下さい。




ブログ筆者/川上晶也

ブログ筆者/川上晶也

大阪の料理研究家。健康料理家。料理研究所『おとな食堂®』代表。著書『川上晶也のコロナに負けない健康レシピ手帖』(徳間書店)他、全10タイトル。

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