胡麻はすり胡麻で食べるべき3つの理由

調理の豆知識

胡麻はとても栄養価が高い種子類ですが、すり胡麻で食べないとせっかくの機能性が役に立ちません。その要点を簡単にまとめてみました。

胡麻の栄養について

胡麻には、たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど、人体に必要な栄養素がバランスよく含まれていますので、積極的にとることで健康効果に大きな期待が持てます。
中でも最も注目されている成分が「セサミン」

セサミンは、抗酸化作用や抗炎症作用、肝臓保護作用、コレステロール値の低下などの効果があり、健康に良い成分として注目されています。
以下に、セサミンの主な効能について詳しく説明します。

抗酸化作用】
セサミンの最も重要なはたらきは、体内の活性酸素を除去すること。
活性酸素は身体の細胞や組織を酸化させ、老化や疾患を引き起こす原因となりますが、セサミンは抗酸化力が高く、この活性酸素を除去する働きがあり、細胞の老化や酸化ストレスを防いでくれます。

抗炎症作用】
炎症とは、身体が異物や細菌に反応して発生する自然な免疫反応のことですが、過剰な炎症は病気を引き起こす原因となることがあります。
セサミンには、この過剰な炎症を抑制する働きがあり、炎症性疾患の予防や改善に役立つとされています。

【肝機能サポート】
胡麻のセサミンはお酒をよく飲む人の強い味方。
肝臓の損傷を抑制する働きがあり、肝臓病の予防や改善に役立つとされています。
肝臓は身体の解毒や代謝を担う栄養の再生工場と言われていますが、アルコールや薬物、ストレスなどによって損傷を受けることがあります。
胡麻をうまく取り入れて肝臓を守る生活を心がけましょう。

【コレステロール値の抑制】
セサミンには、コレステロール値を抑制して、心臓病の予防に役立つはたらきもあります。
コレステロールは身体に必要な脂質ですが、過剰に摂取すると血管内に蓄積されて、動脈硬化や心臓病などのリスクが高まるので気を付けましょう。

■セサミンの有効的な取り方

セサミンを摂取するためには、すり胡麻、胡麻油、セサミンサプリメントなどを利用するのがおすすめです。
特に、セサミンサプリメントは、胡麻から抽出されたセサミンを配合しており、手軽にセサミンを摂取することができます。
ただし、過剰摂取による副作用のリスクがあるため、摂取量や使用方法には注意が必要です。
適切な摂取量を守って、健康に役立てましょう。

胡麻はすり胡麻で食べるべき3つの理由
  1. 栄養素の吸収率が高まる

すり胡麻は、胡麻の実を砕いて粉末状にしたもので、胡麻の実よりも細かくなっているので、消化しやすくなり栄養の吸収力も高まります。
胡麻の実をそのまま食べても表面の殻は消化されないので、抗酸化力のの高いセサミンやカルシウムは体に吸収されません。
すり胡麻にすることで細かい粉末状となり、吸収力が高まるので、必ず胡麻はすり胡麻で食べましょう。
すり胡麻には、他にも鉄分やビタミンEなどの栄養素が豊富に含まれており、これらの栄養素の吸収率も高まります。

  1. 風味が増す

すり胡麻にすると胡麻の香り成分が増えて風味が増します。
胡麻が持つ独特の香り成分は、食欲を増進させるはたらきがあり、そこに胡麻の油脂であるリノール酸やオレイン酸などの必須脂肪酸が加わり、料理を引き立たせる濃厚な味わいを得ることができます。
また、すり胡麻は口の中でのなめらかな食感も特徴的。
舌触りがよく食感が滑らかで、料理の風味に変化をもたらせてくれる利便性もあります。

  1. 調理がしやすくなる

すり胡麻は、胡麻の実よりも粉末状になっているので、調理に利用する際に味が馴染みやすくとても便利です。
中でも和え物との相性がとても良く、野菜や豆腐、魚などをすり胡麻と和えることで、コクや風味が一層際立ちます。
たとえば、菜の花、ほうれん草、いんげんなどを、めんつゆとすり胡麻と一緒に和えるだけで、香ばしくて風味豊かな和え物を簡単に作ることができます。

初春の定番おかずにピッタリ!菜の花の胡麻和え


また、すり胡麻は、サラダのドレッシングに混ぜるのもおすすめ。
オリーブオイルや酢、醤油などの調味料と混ぜることで、すり胡麻の香りが引き立ちます。

https://otonashokudo.jp/2022/11/02/goma/

まとめ

健康を守る必須食材のひとつとして、胡麻を積極的に取り入れましょう。
その際にはすり胡麻を利用して、栄養素の吸収率を高め、風味や香りを楽しみ、調理にも有効活用してください。
ただし、すり胡麻は湿気を帯びると風味が飛んでしまうので、密封容器に入れて冷暗所で保管すること。
また、胡麻には白胡麻や黒胡麻、金胡麻などもありますが、栄養価にそれほど大きな違いはありません。
自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

毎日スプーン1杯のすり胡麻習慣で、高血圧予防にも期待できます。今まで、胡麻の実をそのまま食べていた方は、これを機にぜひすり胡麻に変えてください。

ブログ筆者/川上晶也

ブログ筆者/川上晶也

大阪の料理研究家。健康料理家。料理研究所『おとな食堂®』代表。著書『川上晶也のコロナに負けない健康レシピ手帖』(徳間書店)他、全10タイトル。

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